疾病胎児の管理及び胎児治療件数 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数 3歳未満に対する手術件数 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数

大阪母子医療センター

子どもたちの健やかな成長を見据えた高度専門医療を提供します

当センターは、大阪府域における周産期医療の専門的な基幹施設として、地域の医療機関では対応が困難な妊産婦や低出生体重児・新生児に対して高度・専門医療を行うため、1981年診療を開始しました。1991年には、小児医療部門(こども病院)を開設し、小児の高度・先進的な医療も提供しています。最近は、ローリスクな妊産婦、一般的な小児の内科的・外科的疾患患者も積極的に受け入れています。

総合周産期母子医療センターとして、大阪府のOGCS(産婦人科診療相互援助システム)、NMCS(新生児診療相互援助システム)の中核的役割を担い、母体緊急搬送、新生児搬送の受け入れを積極的に行っています。特に、他の医療機関では受け入れの困難なハイリスク妊産婦、超低出生体重児や胎児の治療を行っています。また、小児医療の基幹施設として、難治性の内科的疾患や先天性心疾患に代表される新生児・小児の外科的疾患に対する高度専門医療を提供しています。手術中・術後の管理が難しい乳幼児に対する手術も数多く行っています。小児のがん治療においては、疾病を克服したこどもたちの将来を見据え、後遺症の少ない治療を目指し診療を行っています。

高度専門医療を提供するにあたっては、医師・看護師・医療技術職などが一体となってチーム医療を推進しています。主疾病の治療だけでなく、合併症や心の問題への適切な対応、家族への支援などには、心理士やホスピタル・プレイ士など多くの専門職種も協働して、こども達の成長に合わせた関わりを提供しています。また、病因の把握が難しい疾病などでは正確な診断、治療及び病態解明のため、研究所と病院が協力して診療と研究を推進しています。

さらに、当センターでは急性期の治療が終了した後の患者さんの生活の質の改善のため、保健師、ケースワーカーや看護師などによる地域関係機関との連携のもとでのフォローアップも行っています。特に低出生体重児の発達フォロー、性分化疾患患者さんへの思春期以降の心のフォロー、高度医療が必要な患者さんの在宅医療への移行、小児がん患者さんの晩期合併症への対応など長期フォローアップ体制の確立を目指しています。

加えて、病院内の環境整備を行うとともに、ボランティアによる託児や、ファミリーハウスの設置、さらにはこどもが主体的に治療に取り組めるよう保育士などを配置し、病気の治療はもちろん健やかな発達を支援する体制を整え、実践しています。

人材育成では、小児科研修では専攻医の基幹施設となるとともに、多くの診療科が大学病院などの研修連携施設となっています。産科シニアフェロー制度を設置し、専門医の育成を行っています。また、次世代のリーダーの人材育成を行う環境整備を行い、継続して高度な医療が提供できるよう体制を整備します。

当センターは、高度専門医療のさらなる向上と、未来を担うこどもたちが病気に打ち勝ち、健やかな成長が図られるよう、診療、保健、人材育成、研究すべての面で日本の周産期、小児医療をリードする病院を目指します。

全体指標

100床当たりの常勤医師数

年度医師数
28年度 32.1人
27年度 32.7人
26年度 29.8人

(当センターでは)
胎児期から成人までの健康を包括的に取り扱う「成育医療」を担う周産期・小児の専門病院では、医療の質の向上・安全面に考慮し、常勤医師数は多い傾向があります。

(参考値)
一般病院(300床以上400床未満)の公立病院の平均値 15.1人/100床 (公営企業年鑑 平成27年度版)

紹介率・逆紹介率

年度 紹介率 逆紹介率
28年度 93.3% 39.0%
27年度 88.8% 40.5%
26年度 88.6% 36.8%

(当センターでは)
周産期・小児の高度専門病院として、地域の医療機関では対応が困難なハイリスクの妊産婦や新生児・乳幼児・小児を多く受け入れており、紹介率は高い値で推移していますが、出産を終えると診療が完結する妊婦や、継続して当センターでの治療が必要となる重症児も多く取り扱っているため、逆紹介率は低い値で推移しています。

(参考値)
地域の医療機関から重症患者を受け入れる「地域医療支援病院」においては、(1)紹介率80%以上、(2)紹介率65%以上、かつ逆紹介率40%以上、(3)紹介率50%以上、かつ逆紹介率70%以上のいずれかを満たすことが条件となります。
※表中の実績は地域医療支援病院の定義で算出しておりません。

転倒・転落率

年度転倒・転落率
28年度0.5‰
27年度1.1‰
26年度1.3‰

(当センターでは)
こども病院では、成人患者さんを主に扱う総合病院とは違い入院中でもご家族が付き添われることが多くあります。当センターでは、アセスメントシートの「安全への配慮」を基に患者、家族と一緒に転倒、転落の危険性を評価すると共に、必要に応じて「転倒、転落防止のリーフレット」「安全確認マップ」を用いて説明しています。

(参考値)
日本病院会平均値 2.72‰
(平成28年4月~平成29年3月)
‰:パーミル (千分率)千分の1の割合を示します。

手術後の肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の発症率

年度発症率
28年度0.41%
27年度0.00%
26年度0.00%

(当センターでは)
肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドラインに従い、帝王切開術を行う患者さんには、弾性ストッキングや薬物的予防法を用いて予防を行っています。年齢による影響が大きいので小児での発生は少数ですが、肥満などのリスクを持つ患者さんでは、大人と同様の予防法を用いて予防を行っています。

(参考値)
類似指標:手術ありの患者の肺血栓塞栓症の発生率
国立病院機構 0.2%
出典:「平成28年度医療の質の評価公表推進事業における臨床評価指標」

死亡率

     
年度死亡率
28年度0.4%
27年度0.3%
26年度0.5%

(当センターでは)
通常、重症患者さんを扱う病院では死亡率が高くなる傾向があります。しかし、当センターは重篤な周産期小児疾患を扱っていますが、死亡率は参考値よりも大幅に低い値で推移しています。

(参考値)
日本病院会平均値 3.8%(平成28年4月~平成29年3月計)

患者満足度調査

年度 外来
28年度 87.0%
27年度 90.6%
26年度 94.0%

(当センターでは)
ご意見箱を設置し、投書への回答や改善に向けての取り組みを行うことで、患者サービス向上に努めています。今後も高度専門医療が安全に提供できるだけでなく、ともに患者さんの快適性が確保できるよう職員ひとりひとりが意識改革に取り組み、患者さんおよびご家族が安心し納得して医療を受けることができるよう、患者サービスのさらなる向上に努めます。

(参考値)
日本病院会平均値 82.6%(外来)
(平成28年度 満足またはやや満足と回答した患者の割合)


   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター1

高度な胎児医療の提供

疾病胎児の管理及び胎児治療件数

指標の概要

The Fetus as a Patient 2004 福岡宣言にもあるように、医師、医療に携わる人々、および社会は、患者である胎児に対して、真摯に適正な診断と治療を提供する義務を有します。 胎児に医療を提供することの社会的認知は少しずつ進んでいますが、しかし未だ胎児診断、胎児治療の分野は産科医療の中でも特殊な領域として捉えられているのが現状であり、これは1施設での症例蓄積の困難さと、医療者に要求される技術の高度さがその大きな要因になっているものと考えられます。 当センターでは、胎児診断治療に関する専門的な知識と技術をもった産科医がチームを組んで、本邦でもトップクラスの数の疾病胎児症例の診療にあたり、胎児治療を行っています。これらの症例は大阪府域のみならず、近畿一円や遠くは中四国,北陸地方からも紹介されています。この指標は、胎児医療に関するオピニオンリーダーとしての当センターの位置付け、熟達度を示す指標のひとつになります。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

当センターでは、数多くの疾病胎児の周産期管理と胎児治療を行っています。胎児治療症例数は近年増加傾向にあります。

双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下吻合血管レーザー凝固術は施行可能施設が日本全体でも当センターを含め10施設のみで、近畿地区では当センターのみであり大きな役割を果たしています。胎児胸水に対する胸腔羊水腔シャント留置術は、平成20年から平成22年までに多施設共同の形で前向きの有効性安全性試験が行われ、24症例の登録がなされた上でその有効性と安全性が示されました。当センターにおいても、随時行っています。その他の胎児治療(上記)においても積極的に提供しています。

病院の強みと指標における特徴

当センターは数多くのハイリスク妊娠・分娩の集学的管理を行っていますが、その中でも多胎外来及び胎児外来といった専門外来を設置しており、病的多胎症例や先天疾患を有した胎児症例を集約して管理しています。その評価はチーム医療の中で行われ、治療に対する適応も厳密に決定しており、有効性や安全性に関するデータ蓄積を確実に行うことで、将来的な検証と学術論文としての報告もできるようにしています。

指標の定義、計算方法

・疾病胎児管理数
期間内に当センターで管理した主な先天疾患の症例数
・胎児治療件数
期間内に当センターで実施した胎児治療の総件数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター2

大阪府における周産期医療の専門的な基幹施設

超低出生体重児(1,000g未満)の入院数

指標の概要

当センターは、産科救急の基幹病院でもあり、母体搬送・産科救急にも24時間対応し、胎児および母体の集中的な管理、分娩を行っているため、大阪府のみならず、他府県からもハイリスクの妊婦さんが搬送されています。超低出生体重児の入院数は、ハイリスクの妊婦さんをどれだけ受け入れているか、専用救急車により新生児搬送をどれだけ受け入れているかを示す指標のひとつになります。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

ハイリスク新生児のうち、超低出生体重児(出生体重1,000g未満)は、最も高度な医療を必要とします。当センターには、毎年、大阪府で出生した超低出生体重児の20%前後が入院しており、これは、当センターで扱っている周産期患者さんの重症度を表す指標といえます。

《参考値の内容》
  大阪府にて1,000g未満で出生した数(厚生労働省人口動態統計データ)

病院の強みと指標における特徴

当センターは、出生後まもないハイリスクの赤ちゃんを搬送するための専用救急車を有しています。専用救急車は新生児科医師が同乗し、新生児にみられる呼吸や循環の障害に対して積極的な治療を車内で行い、状態を改善させつつ赤ちゃんを搬送できます。

OGCS(産婦人科診療相互援助システム)やNMCS(新生児診療相互援助システム)と共同で母体搬送や妊娠中からの紹介入院を推進してきたことも、超低出生体重児の入院数が多い要因の一つと考えられます。

指標の定義、計算方法

期間内に当センターに入院した1,000g未満の超低出生体重児の数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター3

小児医療専門病院ならではの医療を提供

3歳未満に対する手術件数

指標の概要

こどもはおとなに比べてからだが小さいだけでなく、からだの中の各臓器が、成熟したものではなく発育途中であることが大きな特徴であり、外科治療を難しくしている要因です。身体の機能の調節も不完全です.このようなこどもの特徴を十分に知った上で、外科治療をしなければなりません。とくに新生児・乳児では、繊細な手術のテクニック以上に、こどもの麻酔に習熟した専門の麻酔科医による麻酔管理や、術前、術中、術後のきめ細かい看護が必要です。おとなと同じ方法ではこどもの手術は行えません。 従って、新生児・乳児を含む3歳未満の手術件数およびその割合が高いほど、このようなこどもの手術の習熟度が高いことを示すことになります。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

当センターでは、3歳未満のこどもに対し、1,500件以上の手術を行っています。3歳未満に対する手術件数は、当センターで行われた手術(産科手術を除く)の約4割を占めています。これは、全国の主要なこども病院での割合(試算結果:約3割~4割)と同等でした。

病院の強みと指標における特徴

当センターは、平成3年(1991年)に、小児医療部門を開設し、乳幼児等に対して新生児期からの一貫的な医療を行っています。

小児医療の基幹施設として、地域の医療機関では対応が困難な新生児・乳幼児・小児に対し、高度で専門的な医療を提供しています。

先天性の複雑心奇形、横隔膜ヘルニア、肥厚性幽門部狭窄などの新生児緊急外科症例、狭頭症に対する頭蓋形成術、分娩麻痺、四肢先天異常、尿路性器奇形、未熟児網膜症、気管異物除去、唇裂・口蓋裂手術、母斑・血管腫に対する手術が必要になるのは多くは3歳未満ですが、これらの患者さんの手術を数多く行っています。

指標の定義、計算方法

・3歳未満に対する手術件数
期間内に当センターにおいて3歳未満に対して手術した件数

・小児に対する総手術件数
期間内に当センターにおいて手術した件数(産科手術を除く)

・3歳未満に対する手術の割合
分子:3歳未満に対する手術件数
分母:小児に対する総手術件数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター4

「後遺症なき治癒」を目指した、こどもの将来を見据えた医療の提供

骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数

指標の概要

造血幹細胞移植は、「白血病、神経芽腫などの小児がん」、「再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの血液疾患」、「免役不全症」など難治疾患に対する根治を目指した治療です。造血細胞や免疫担当細胞および腫瘍細胞(病気の原因)を全身放射線照射や強力な薬でいったん無くして(リセット)、ドナーの造血幹細胞を移植し、正常な造血免疫系を再構築する治療です。 このように、造血細胞移植は難病に対する有用な治療法である一方、従来型の移植法では、全身放射線照射などに起因する成長障害、内分泌機能障害、不妊など深刻な晩期合併症(後遺症)が問題になってきました。 当センターでは、上記のような晩期合併症を回避する目的で、副作用の少ない骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)を積極的に行っています。RIST件数はこどもの将来を見据えた医療の熟練度を示す指標のひとつです。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

日本造血細胞移植学会 全国調査報告書によると、造血細胞移植を行っている全国の小児施設(こども病院・小児科)は74施設あり、平成27年の16歳未満を対象とする造血幹細胞移植件数は446件で、当センターでは、その5.2%にあたる23件(小児施設ではトップクラス)の造血幹細胞移植を行っています。   
    また、同種移植においてはほぼ全例で副作用の少ない骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)を施行しており、「後遺症なき治癒」をスローガンに、こどもの将来を見据えた医療に積極的に取り組んでいます。

《出典》日本における造血細胞移植.平成28年度 全国調査報告書.日本造血細胞移植データセンター/日本造血細胞移植学会

病院の強みと指標における特徴

造血幹細胞移植における移植関連晩期合併症(後遺症)は、とくにこどもにおいては深刻な問題となっています。成人の場合、移植後に原疾患が治癒し、発病前の健康な状態に回復することが目標ですが、こどもの場合はもとの状態に戻るだけでは不十分です。その後の成長・発達が損なわれないことが求められます。

当センターは晩期合併症を軽減・回避することで成長・発達を損なわないためにRISTを導入しました。現在では造血細胞移植のほぼ全例をRISTで行っています。

RIST導入前に従来型の移植法で造血細胞移植を受けたこどもたちには移植関連晩期合併症が高頻度で発生しており、このようなこどもたちを支える長期のフォローアップ外来についても積極的に取り組んでいます。

指標の定義、計算方法

・RIST件数
期間中に当センターで骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)を行った件数

・同種移植件数
期間中に当センターで同種移植を行った件数

・造血幹細胞移植件数
期間中に当センターで造血幹細胞移植を行った件数

・骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)が占める割合
分子:骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数
分母:同種移植件数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター5

安全安心で、納得してもらえる医療の提供と心地よい療養環境の提供

入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数

指標の概要

心理士は、入院中のこどもと家族のメンタルケアを他職種と連携しながら行っています。各種心理検査や遊び等を通じて、発達的、心理的な状況を把握し、個々のこどもに応じた発達促進的関与や心理的なサポートをしています。また、子育てにおけるご家族の不安を軽減するために、カウンセリングをする場合もあります。 ホスピタル・プレイ士は、病気や手術についての正しい知識を、こどもと家族にわかりやすく説明し、緊張や不安をやわらげます。また、病気に立ち向かう、こどもの潜在的な力を引き出すようにサポートしたり、こどもたちの嫌いな注射や処置の間、気持ちを紛らわせるお手伝いをしています。このような関わりは「プレパレーション」と言われています。 こどもは、大人と違い、日々、成長・発達していきます。そのスピードは、置かれた環境や身体の状態によって個々に異なりますが、どのような環境にあっても、その子なりの最大限の発達が保障される必要があります。入院児への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数は、最大限の発達を引き出すための支援体制を表す指標のひとつになります。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

入院児とその家族への心理士の関与件数は、平成27年よりも約300件増加しました。これは、昨今、入院児の家族への支援のニーズが高く、NICUに関わる心理士を増やしたこと、小児外科病棟で心理士の活動を再開したこと、等によります。その他の病棟でも、子どもの発達支援、不安の軽減のために、多職種と連携しながらメンタルケアを行なっています。必要なご家族には、退院後も継続して関わることで、在宅での生活の不安を少しでも軽減できるよう心理的支援を実施しています。

 

入院児・家族に対してのホスピタル・プレイ士によるプレパレーション延べ件数は、平成26、27年度と比較すると大きく増加しました。これは、平成27年11月にホスピタル・プレイ士が常時対応する病棟に5階東病棟が新しく加わったためです。今後も、子どもとご家族が安心して意欲的に医療に向かえるよう、他職種と連携し病院全体のニーズを把握しながら、支援を充実させていけるよう努力していきます。

病院の強みと指標における特徴

当センターでは、乳幼児・小児に対し高度で専門的な医療を提供しています。

こどもは、精神的に負荷がかかる治療や長期入院を余儀なくされることがあり、その後の発達面や心理面に複雑な影響が残る場合もあります。家族も、こどもの病状や将来に対する不安を抱えることがあるでしょう。

心理士やホスピタル・プレイ士は、医師、看護師等の医療スタッフ、そしてケースワーカーや保健師、保育士等のコメディカルスタッフとチームを組んで、こどもの健やかなこころの発達を長期的に支援しています。

指標の定義、計算方法

・入院児とその家族に対しての心理士関与延べ件数
期間中に入院児やその家族に対し、心理士が関与した件数

・入院児とその家族に対してのホスピタル・プレイ士によるプレパレーション延べ件数
期間中に入院児やその家族に対し、ホスピタル・プレイ士がプレパレーションを行った件数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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大阪母子医療センター6

正確な診断、治療及び病態解明を目指した取り組み

研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数

指標の概要

研究成果等の外部発表数とは、研究成果を学術雑誌等に投稿し、外部専門家による審査を経て「論文」として発表した件数を示しています。 また、競争的資金獲得件数とは、政府あるいは民間が一般公募した研究補助金や助成金に対して、当センター職員(研究員や医師等)が応募し、採択・実施された研究課題の件数を示しています。 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数は、当センターの姿勢・活動実績・外部評価を示す指標です。

指標

指標のレベル・ベンチマーク

研究所では、専任スタッフが少ない(平成28年度常勤研究員数7)なかで競争的資金獲得や国際誌論文発表数が多く、研究業務の高い効率性(成果の生産性)と研究支援スタッフのすぐれた能力をあらわしていると思われます。

診療部門の外部発表数は、高いレベルを維持しており、特に年間80件以上の英文論文を発表していることは、臨床研究成果をグローバルに発信していることを示しています。

病院の強みと指標における特徴

当センターの研究所は、周産期および小児発達期における疾患の原因解明と新しい治療法の開発を目指し、わが国最初の母子医療に関する本格的研究機関として平成3年に活動を開始しました。現在、病因病態、代謝、免疫、環境影響の4部門において、独自性の高い研究を行っています。また、大学と連携して後進の指導育成を行っています。さらに、病院部門や全国の医療施設等の依頼を受けて先進的な分析を行う母性小児疾患総合診断解析センターの機能を果たしています。

診療部門においては長期成績に基づく臨床研究を行い、治療の質の向上に大きく貢献しています。

指標の定義、計算方法

・研究成果等の外部発表数
期間中に論文を発表した件数
・競争的資金獲得件数
期間中に政府または、民間より資金が提供された件数

   
目次
全体指標
1ページ: 疾病胎児の管理及び胎児治療件数
2ページ: 超低出生体重児(1,000g未満)の入院数
3ページ: 3歳未満に対する手術件数
4ページ: 骨髄非破壊的造血幹細胞移植(RIST)件数・造血幹細胞移植件数
5ページ: 入院児とその家族への心理士及びホスピタル・プレイ士関与延べ件数
6ページ: 研究成果等の外部発表数及び競争的資金獲得件数
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