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難治性慢性肺疾患の患者さんに対して、急性増悪時の集中治療から安定期の呼吸器リハビリテーション、酸素流量の調整などの幅広い診療とケアを担当しています。呼吸器疾患患者さんでは夜間の救急搬送も実施しています。
更に在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法の患者さんには専門看護師が訪問し機器の設定と生活指導も行っています。
肺がんの診療では、大阪府のがん診療連携拠点病院(肺がん)として最新の機器による迅速で正確な診断と治療体制を整えています。
年間900件近くの肺がん患者さんに、新規の抗がん剤・放射線治療装置を用いる内科的治療と、呼吸器外科による手術治療を組み合わせて最適な治療法を提供しています。通院による外来抗癌剤治療には医師と専門看護師が担当しています。
大阪府アレルギー疾患医療拠点病院として多様なアレルギー疾患の診断と治療に、専門の医師、看護師、管理栄養士、薬剤師のチームが担当しています。
難治性アトピー性皮膚炎では、治療を兼ねた教育入院と高度な専門治療、気管支喘息では薬の治療の他に難治例では気管支熱形成術、食物アレルギーでは負荷試験と急速あるいは緩徐な経口免疫療法の他、地域の学校などの緊急時対応講習、アレルギー性鼻炎と好酸球性副鼻腔炎では原因精査、診断と内視鏡手術などを、広く提供しています。
また、アレルギー疾患医療に携わる医療従事者、保健師、栄養士や児童福祉施設の職員などの人材育成のために、研修や講習などを積極的に実施しています。
<結核と結核に併発した疾患>
大阪府の結核罹患率は全国1位であるため、対面して服薬を確認する指導法や行政と協力して保健所や医療施設での教育と相談に取り組んでいます。
治療の難しい多剤耐性結核、腸結核、小児結核、妊産婦の結核、エイズに合併した肺結核の他に、様々な結核後遺症に対して診断と治療を行っています。また腎不全を併発した結核患者さんの透析も可能です。
<一般重症肺炎から新型インフルエンザ>
慢性の呼吸器疾患の患者さんの重症肺炎をはじめとして、新型インフルエンザなどの新興感染症、高病原性鳥インフルエンザやSARS・MERSなどの2類感染症への治療体制を整えています。
また、日本感染症学会連携研修施設として感染症治療を担う医師、看護師、薬剤師、検査技師の育成ならびに感染症に関する研究活動を行っています。
少子高齢化の進む南河内地区に専門的医療に伴って求められる一般医療も提供しています。
<出産から小児期の診療>
産婦人科では、お母さんの健康を見守りながら安心して出産できる環境を整えています。新生児は産科医と小児科医が連携して診ていきます。小児科では、アレルギー疾患の他に一般の小児医療も提供しています。
<高齢化に伴う併発症>
循環器疾患や眼疾患、消化器疾患、乳腺疾患は高齢化とともに増加傾向にあります。当院通院中の患者さんだけでなく、一般の府民に対しても迅速で適切な診療が行える体制を整えております。