理事長からのメッセージ

 戻る

〜求む、情熱ある人材〜

【医療・病院経営をめぐる環境の変化】
 今、安倍内閣においては医療分野に大変力を入れています。がんの治療法や様々な新薬の開発が加速されているので、10年先・20年先の医療技術は、様変わりしていると思います。
 また、少子高齢化が進む中、介護・年金を含む社会保障と税の一体改革の中で、急性期や慢性期の病床のあり方も大きく変わっていくことが予想されます。

【府立病院機構の使命】
 病院経営の目的は、治療を受ける患者さんやその家族だけでなく、医療費を負担している企業・国民・国・都道府県・市町村も満足するサービスを提供することにあります。
 そのために病院は、患者さんや地域が求める医療について常に点検し、必要となる設備に投資し、医療従事者を確保していくことが必要です。公的病院であっても、適正な収益を上げなければ、住民の期待にこたえられません。
 府立病院では、民間病院に委ねるだけでは提供できない医療や研究を行っています。例えば、難病とがん等の合併症の治療を民間病院で実施するのは困難です。激減している結核患者を発見し治療できる医師を民間病院で育成・確保していくことは困難です。また、自傷他害の恐れがある重症の精神疾患者を民間病院で受け入れることも困難です。一方、がんや母子の分野で疾患の発生メカニズムや治療法の研究なども進めています。さらに、新しい治療法を導入して治療実績を挙げ、広く普及するといった先導的な役割も果たしています。

【仕事を通じて成長しよう 〜真のプロフェッショナルをめざして〜】
 働く者にとってライフワークバランスはとても大事ですが、長い人生の中で仕事の比重が大きいことは間違いありません。そうであるなら、人間の成長は仕事を通じてこそ得られると言えます。
 当機構で事務職員は少数です。しかし他方、優秀な先輩に囲まれています。この環境を生かせれば、若手職員が自分で考えたことを実現することは十分可能です。そのためには、仕事において常に自ら考え自ら取り組む姿勢を忘れず、チームで協力しあうことがとても大事だと思います。
 病院経営を取り巻く環境が激しく変化する中で、高いプロ意識を持つ医療従事者とともに仕事を進めていく職員には、真のプロフェッショナルを期待しています。日本をリードする医療を提供するため、チームで働き、後輩の育成にも積極的に関与できる「真のプロ」をめざす情熱のある方を切望してやみません。

   大阪府立病院機構 理事長 遠山 正彌
 戻る