Information Disclosure大阪国際がんセンター

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各指標データ(1.4MB)

がんの征圧を使命とし、がん医療日本一を目指します

当センターは、成人病、特にがんと循環器病に特化した医療センターとして研究所とがん対策センターを併設し、治療だけでなく予防、研究にも重点を置き、「がんと循環器疾患の制圧」を目標に掲げ成人病の克服に向けて総合的に取り組んでいます。
この間、特定機能病院としての承認や、都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受けるなど、がん患者の多い大阪府にあって、がん対策の中核的な役割を担っています。
特に、難治性、希少性がんを中心とした他の診療機関では診察の難しいがんに対し、高度専門医療を提供し、当センターの全がん患者の5年生存率は、全国的にもトップクラスの実績を上げています。
また、府域のがん医療水準の向上・均てん化を図るため、地域がん診療連携拠点病院や大阪府がん診療拠点病院と連携して、がん医療に携わる医療従事者の育成、地域連携クリティカルパス等のがん診療連携体制の構築や地域がん診療連携拠点病院等に関する情報の提供、患者・家族等のニーズに応じた相談支援を行っています。
さらには、患者の負担軽減を図るべく、当センターの強みである研究所、がん対策センター及び病院の3部門が一体となって、がんの新たな診断法・治療法の研究開発や臨床実用化、がん対策に対する調査研究、がん予防対策、がん登録調査や疫学調査、医薬品の治験など、総合的に最先端のがん治療に取り組んでいます。
新病院の建替えによりさらなる機能アップも図り、がん治療の先導的な役割を果たすことで、日本のがん医療をリードする病院を目指しています。

共通主要指標

100床当たりの常勤医師数

 
年度医師数
令和4年度 28.8人
令和3年度 29.0人
令和2年度 29.0人
当センターでは
特定機能病院かつ都道府県がん診療連携拠点病院である当センターでは、高齢者がん患者に併発しやすい循環器疾患に対応できるように循環器診療部門を充実させ、さらにがんの最先端の治療法等の研究を行う研究所や、疫学調査を行うがん予防情報センターにも医師を確保し、臨床とともにあらゆる視点からがんに取り組んでいます。
参考値
一般病院(500床以上)の公立病院の平均値 33.2人/100床
(公営企業年鑑 令和3年度版)

紹介率・逆紹介率

年度 紹介率 逆紹介率
令和4年度 83.6% 112.0%
令和3年度 83.7% 144.2%
令和2年度 83.9% 145.1%
当センターでは
大阪府がん診療連携拠点病院として、大阪府がん診療拠点病院などと連携しつつ、難治性がん患者など患者の受け入れを行っています。
また、当センターで治療した患者は、地域の医療機関にフィードバックしており、地域の医療機関と密に連携して患者を診ています。そのため、逆紹介件数が非常に多くなり、100%を超える逆紹介率となっています。
参考値
地域の医療機関から重症患者を受け入れる「地域医療支援病院」においては、(1)紹介率80%以上、(2)紹介率65%以上、かつ逆紹介率40%以上、(3)紹介率50%以上、かつ逆紹介率70%以上のいずれかを満たすことが条件となります。
※表中の実績は地域医療支援病院の定義で算出しておりません。

転倒・転落率

年度転倒・転落率
令和4年度1.6‰
令和3年度1.3‰
令和2年度1.6‰
当センターでは
がんや、循環器病などの患者を中心として、比較的高年齢の方の構成割合が高くなっており、手すりなどを整備するとともに、医療安全のマニュアルや研修により、適切な予防や対処法の周知を図っています。
参考値
日本病院会平均値 2.76‰(令和4年度)
‰:パーミル (千分率)千分の1の割合を示します。

手術後の肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の発症率

年度発症率
令和4年度0.07%
令和3年度0.00%
令和2年度0.05%
当センターでは
がん診療において、手術・放射線治療・化学療法を組み合わせた集学的治療に取り組み、手術は1つの柱となっています。手術患者に対しては、ガイドラインに沿った予防を実施するなど、高度専門病院として、術後患者のケアにあたっています。

死亡率

年度死亡率
令和4年度0.7%
令和3年度0.9%
令和2年度0.7%
当センターでは
大阪府内の中心的ながん診療機能を担う病院として、地域の医療機関との役割分担のもと、手術など高度ながん医療を提供していますが、死亡率は一般病院と比較し、低い値で推移しています。
参考値
日本病院会平均値 3.9%(令和4年度)

患者満足度調査

年度 入院 外来
令和4年度 97.0% 89.5%
令和3年度 94.7% 90.8%
令和2年度 95.8% 90.6%
当センターでは
平成29年3月に新築移転をし、レストランなどの患者利便施設の拡充を行い、接遇においてもサービス向上に取り組んでいます。また、令和元年度より後払い決済サービス(メディカルゲート)を導入したことにより、会計の待ち時間が短縮され患者満足度は向上しています。
参考値
日本病院会平均値 89.8%(入院)
日本病院会平均値 83.8%(外来)
(令和4年度 満足またはやや満足と回答した患者の割合)

1都道府県がん診療連携拠点病院として多数の難治性がん・希少がんを治療しています大阪府域の難治性がんのカバー率

指標の概要

胃がん・乳がん・大腸がんなどの典型的ながんについては、診療の均てん化が図られてきました。しかし、食道がん・肺がん・膵臓がんなどの難治性がんの診療については、高い専門性が必要であり、専門性の高い病院で診療するケースが多くなります。
本指標は、大阪府在住がん罹患患者のうち当センターで治療を受けている割合を示すものです。症例数を多く積み重ねることで、がん治療に対し多くの知見、データが得られ、専門技術が向上します。この指標は、病院の持つ技術力の高さを示す指標となります。

指標

指標

指標のレベル・ベンチマーク

難治性がんや、希少がんのカバー率は、地域のがん診療の事情に影響されますので、他の地域との比較には注意が必要ですが、当センターは、大阪府域において有数の実績を上げています。

病院の強みと指標における特徴

がん治療の高度専門病院として、難治性がん、希少がんに対する専門医がさらに経験を積むことで、技術を向上させております。
また、都道府県がん診療連携拠点病院として、地域のがん診療拠点病院との連携により、地域の医療機関では対応困難な難治性がん、希少がん患者の治療を行っています。
これらの取り組みを通じ、府域の難治性がん、希少がん患者に良質な高度専門医療を提供していきます。

指標の定義、計算方法

大阪府のがん罹患患者数に対する当センターで治療した大阪府在住がん患者の占める割合をカバー率としています。

25年生存率のさらなる向上に取り組みます難治性がんのステージ別5年生存率

指標の概要

生存率とは、ある疾患の診断・治療後、一定期間後に生存している割合を示すものです。一定期間が5年であれば、5年生存率といいます。一般に、疾患の重症度が同等であれば、5年生存率が高いほどその疾患の治療成績が優秀と言えます。しかし、疾患の重症度はさまざまの因子に左右され、しかも患者の持つ個別因子による効果の違いもあり、単純比較はできません。さらに、5年生存率は予後把握率が低いと見かけ上良くなり、その解釈には慎重さも求められます。あくまでも1つのデータとして見る必要があります。

指標

指標

指標のレベル・ベンチマーク

当センターの値は全国トップレベルですが、5年生存率については、がん患者の病状、合併症により大きく影響され、単純な比較はできません。
※参考:全がん協加盟施設の生存率協同調査

病院の強みと指標における特徴

当センターでは、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療に取り組んでおり、難治性がん、希少がんについても、豊富なデータからがんの症状に合った最適な医療を提供するよう努めています。
また、安全で患者の負担の少ない内視鏡治療や、患部にピンポイントに照射可能なIMRT(強度変調放射線治療)、術前、術後に免疫化学療法を実施するなど、効果的で患者負担の少ない新たな治療法を取り入れ、さらなる向上に努めます。

指標の定義、計算方法

ある疾患の診断・治療後、5年生存している確率

3がん医療の専門病院として、患者さんから意見を求められていますセカンドオピニオン件数

指標の概要

セカンドオピニオンとは、ある疾患で医療機関にかかっている方が、自分の受けている治療が適切か、他の選択肢はないのか、他の医療機関に対し意見を求めることです。特に、がん治療は、手術、放射線治療、化学療法の組合せから最適な医療を提供する集学的治療により、治療法の選択も多岐に渡ります。
当センターでは、通常のがんに加え、難治性がん、希少がんについても症例を多く持つとともに、研究所、がん対策センターとの三位一体となった運営体制により、新たな診療法の開発にも努めており、高度な技術に対する信頼から多くの患者からセカンドオピニオンを求められています。

指標

指標

指標のレベル・ベンチマーク

セカンドオピニオンの実績を公表している病院は少なく、単純な比較は難しいですが、53施設のがん専門病院であるがん診療連携拠点病院の中でセカンドオピニオンの件数は5番目に多く(がん診療連携拠点病院 平成30年現況報告より)、1000件を超える当センターの実績は高いレベルにあると考えられます。

病院の強みと指標における特徴

都道府県がん診療連携拠点病院としてがん診療の均てん化を進め、がん診療についても地域の医療機関でも一定水準の治療が可能となりました。しかし、がん治療は日進月歩であり、患者は常に最新・最適な医療を求めます。セカンドオピニオンは患者が信頼する医療機関のバロメーターとも言えます。今後も大阪国際がんセンターが、がんの分野において日本の医療をリードすることで、セカンドオピニオンも高いレベルで推移するものと考えています。

指標の定義、計算方法

セカンドオピニオン料を算定した件数

4競争的研究費を獲得し、新たな治療・診断法の研究を行っています競争的研究費による研究件数

指標の概要

新しい治療や診断法の研究には、一定の資金を要します。国(厚生労働省、文部科学省・AMED)や、民間財団・企業等では、こうした研究を支援するための資金を提供しています。しかし資金には限りがあり、費用対効果により成果が求められます。このため、成果の出せる優秀な研究に資金を集中させる必要があり、審査などにより、対象となる研究を決めることとなります。このような資金を「競争的研究費」といい、競争的研究費獲得件数が多いことは、優秀な研究がなされている証とも言えます。

指標

指標

指標のレベル・ベンチマーク

文部科学省の資金のうち、令和4年度採択の研究助成費については、当センター33件(3年度29件、2年度28件)に対し、埼玉県立がんセンター13件(3年度11件、2年度12件)、千葉県がんセンター29件(3年度34件、2年度31件)、神奈川県立がんセンター16件(3年度18件、2年度19件)が対象となっています。
(出典:文部科学省 科学研究助成費 研究者が所属する研究機関別採択件数・配分額一覧)

病院の強みと指標における特徴

当センターにおいては、がん組織の培養技術(CTOS・iCC)や、がんのゲノム解析など、がん診療に対する高い技術を有しており、厚生労働省、文部科学省やAMEDの競争的研究費の獲得や、企業など民間研究機関との共同研究による資金を獲得しております。
今後も患者に負担の少ない効果的な治療法や、新たな診断法のなどの開発を行い、がん診療をリードしていきたいと考えています。

指標の定義、計算方法

競争的研究費獲得件数:厚生労働科学研究費獲得件数、文部科学研究費獲得件数、その他共同研究資金の獲得件数

5新薬、新治療法の実用化に向け、治験に取り組んでいます治験実施件数

指標の概要

治験とは厚生労働省から新しく医薬品として承認を得るために、患者の協力を得て行われる臨床試験のことです。治験を行う病院は、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」という規則に定められた下記要件を満たす病院だけが選ばれます。
① 医療設備が充分に整っていること
② 責任を持って治験を実施する医師、看護師、薬剤師等がそろっていること
③ 治験の内容を審査する委員会を利用できること

指標

指標

指標のレベル・ベンチマーク

令和5年4月現在、大阪府内の治験活性化を目的に、創設された地域治験ネットワーク『治験ネットおおさか』(大阪府内の大学病院、国立病院、府立病院を含む16病院の治験ネットワーク)に参加している。

病院の強みと指標における特徴

当センターは、大阪府のがん診療連携拠点病院および特定機能病院として、重要な基本方針のひとつに「先進医療の開発と実践」を掲げています。そこで企業主導および医師主導の開発治験を推進しています。またCRCなどの体制のレベルアップや職員育成などにも日々取り組んでおります。
当センターでは、がんの治療法をはじめとした医療のさらなる進歩に向け、企業等との共同研究のほか、治験にも積極的に取り組んでいます。

指標の定義、計算方法

治験実施件数:治験の種類数
治験実施症例数:治験への参加患者数

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