Information Disclosure令和３年度決算

資金収支決算概要

令和３年度は、令和２年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響による診療制限などの影響がありました。

収入面では、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う診療制限の影響があったものの、コロナ患者受入れ等による診療単価の向上や外来患者数の回復に伴い、医業収入は前年度と比較して３１．２億円上回る８３１．８億円（前年度比３．９％増）となり、さらに空床補償等による国や府からの補助金等収入は１１６．３億円に上りました。

支出面では、支出抑制の取組を行いましたが、高額薬剤の購入等による材料費や委託料などの経費が増加したほか、地域手当引上げなどにより給与費が増加し、医業支出は前年度と比較して４４．６億円増加し、９１３．８億円（前年度比５．１％増）となりました。

運営費負担金を加味した結果、資金収支決算は５７．２億円の黒字となりましたが、これは補助金等収入によって医業収支差額が補填されたことによるものです。（前年度比７．７億円増）

損益計算書の経常損益概況

医業収益では、診療制限や患者の受診控えなどにより入院患者数は減ったものの、コロナ患者受入れ等による診療単価の向上に加え外来患者数の回復もあり、前年度比３５．０億円の増収となりました。一方、費用面では材料費や経費の増加等の結果、医業収支差は３．６億円悪化しました。新型コロナ患者の受入れに伴う空床補償等の補助金等収益により営業収益は黒字となったものの、本業の経営状況は新型コロナ流行前の水準には戻っていません。

利息や消費税の支払い等の営業外費用を加味した経常損益においては、上記材料費等に伴う消費税が増加しましたが、６１．９億円の利益を計上しました。（前年度比２２．１億円増）

財政状況

令和５年度に開院予定のはびきの医療センター新病院建設に伴う新たな借入を行ったことにより、長期借入金残高は５２６．２億円となりました。（前年度比２６．３億円増）

新型コロナウイルス感染症関連補助金により期末における現金及び預金が１８２．６億円となりました。（前年度比１２６．７億円増）

今後の見通し

新型コロナウイルスによる影響で医業収支の落ち込みが続いているものの、中期計画及び年度計画に掲げている目標の着実な達成に向けて、経営分析等によって課題を把握するとともに、中長期的な資金収支を見通して、より安定的な経営基盤の確立に努めてまいります。

1．資金収支決算

令和３年度の資金収支決算の収入および支出の主な概要、資金収支表については次のとおりです。

2．各病院の取組

令和３年度の各病院の主な取組については、次のとおりです。

3．財務諸表等（貸借対照表及び損益計算書）

地方独立行政法人大阪府立病院機構の令和3年度末の貸借対照表及び令和3年度の損益計算書は、次のとおりです。