臨床評価指標 - 各病院の臨床評価指標についてご紹介いたします。

臨床評価指標(クリニカル・インディケーター)について

臨床評価指標とは、病院の様々な機能について適切な指標を用いて表したもので、これらの指標の経年比較や、他病院とのベンチマーク分析により、問題点を把握、改善することにより医療サービスの質の向上が図られることが期待できます。

わが国では、各々の病院又は病院グループで取組みを進めていましたが、平成21年度からは公益財団法人日本医療機能評価機構が実施する病院機能評価Ver6.0でもクリニカル・インディケーターにかかる取組みが新たな評価項目に追加されました。また、平成22年度からは、厚生労働省において、国民の関心の高い特定の医療分野について、医療の質の評価・公表を実施し、その結果を踏まえた、分析・改善策の検討を行うことで、医療の質の向上及び質の情報の公表を推進することを目的とする「医療の質の評価・公表等推進事業」が開始されており、今後、臨床評価指標の取組みが広がることが予想されます。

当病院機構では、平成18年度診療データによる指標を、平成19年12月にホームページ上で公表以来、毎年指標の公表を行い、平成23年4月には、「グラフで見る臨床評価指標」として、ビジュアル版も公表しました。

今後も、厚生労働省での取組みや、他の病院において公表されている指標を参考として、よりふさわしい指標の検討を進め、データの収集・公表を行なうとともに、経年分析や他病院とのベンチマークを通じ、医療の質のさらなる向上に努めて、日本の医療をリードする病院を目指します。

臨床評価指標については、病院一般の質を示す全体指標と、各病院の持つ高度専門性を示す指標に別けて示します。全体指標の定義等について、下記のとおりです。

指標の意味 定義

100床当たりの常勤医師数

病院はさまざまな職種の医療スタッフにより運営していますが、中心となり患者を診察するのは医師です。単位病床当の医師数は、病院が提供する医療の濃密さを測る1つの尺度となります。

常勤医師数/稼働病床数×100
(3月1日現在)

紹介率・逆紹介率

紹介率とは、初診患者のうち、他の医療機関もしくは救急隊からの紹介により受診された患者の割合を示す指標です。逆紹介率は、他の医療機関に紹介する患者の初診患者に対する割合です。これらの指標により、他の医療機関との連携の度合いがわかります。

紹介率 :紹介患者数/初診患者数
逆紹介率:逆紹介患者数/初診患者数

転倒・転落率

転倒・転落の原因については、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなリスク要因があります。これらを完全に予防することは困難ですが、リスクを把握して予防に取り組む必要があり、病院での患者ケアを示す指標となります。

転倒・転落発生数/延在院患者数

手術後の肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の発症率(注*)

術後の患者は血栓を発生させやすく、それが肺(肺血栓塞栓症)や、深部静脈(深部静脈血栓症)で症状を引き起こします。合併症を防止する、術後患者のケアを示す指標となります。

手術後の肺塞栓又は深部静脈血栓症の患者数/入院手術患者数 

死亡率(注*)

死亡率は、退院患者の中での死亡退院者の割合です。一般的には、死亡率は低い方がよいですが、重症患者では死亡率も当然高くなるため、病院が対象とする患者を示す指標とも捉えられます。

死亡退院患者数/退院患者数
※緩和ケア患者、救急患者として受け入れた患者を除く

患者満足度

治療のプロセスにおいては、療養環境等も大きな要素となります。患者満足度では、病院での取組みを医療サービスとして捉え、どれだけニーズを充足したかを患者側から判定したものです。

「全体としてこの病院に満足している」という問いに対し、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」(5段階評価の上位2つ)を選んだ者の割合

注 :大阪精神医療センターでは、提供する医療の内容が明らかに違いますので、*印の指標に替えて「看護実習生の受入件数」「医療相談件数」を記載しております。

指標の項目

基本情報

入院

稼動病床数、延べ患者数、1日平均入院患者数、新入院患者数、退院患者数、主要疾患別患者数(上位20疾患)、病床利用率、平均在院日数など

外来

新外来患者数、延べ患者数、平均通院日数、1日平均外来患者数、紹介率、逆紹介率、初診予約率など

手術

施設基準に掲げる手術

医療安全

医療事故発生件数(機構の公表基準に基づくもの)

その他

死亡率、研修医等の受入れ人数、指導医数、セカンドオピニオン件数、認定看護師・専門看護師数、継続看護の実施件数、放射線治療件数、CT撮影件数 など

一部指標については、厚生労働省補助事業である「医療の質の評価・公表等推進事業」等の定義を参考としているため、臨床評価指標以外の公表資料と数値が異なる場合があります。 今後も検討会議で定義の妥当性等の検討を重ね、改善していきたいと考えております。

各病院の基本情報(PDFの部分をクリックしてください)
大阪急性期・総合医療センター PDF
大阪はびきの医療センター PDF
大阪精神医療センター PDF
大阪国際がんセンター PDF
大阪母子医療センター PDF

分野別の指標

がん、循環器、結核、アレルギー、呼吸器、精神、周産期、小児など、5病院がそれぞれの診療機能に応じて担う専門分野の、患者数や手術等の治療実績など

※病院名をクリックすると、各病院ホームページで公表している分野別の指標をご覧いただけます。

病院名 主な機能・役割
大阪急性期・総合医療センター ・高度な急性期医療のセンター機能
・地域がん診療連携拠点病院
・難病医療拠点病院
・障がい者医療・リハビリテーションセンター(医療部門)H19.4~
大阪はびきの医療センター ・難治性の呼吸器疾患医療、結核医療のセンター機能
・アレルギー性疾患医療のセンター機能
・難治性多剤耐性結核広域圏拠点病院
大阪精神医療センター ・精神医療のセンター機能
・民間病院対応困難患者の受入れ機能
・医療型障がい児入所施設
大阪国際がんセンター ・難治がん医療のセンター機能
・特定機能病院
・都道府県がん診療連携拠点病院
大阪母子医療センター ・周産期・小児医療のセンター機能
・総合周産期母子医療センター
・産婦人科診療相互援助システム(OGCS)基幹病院
・新生児診療相互援助システム(NMCS)基幹病院

臨床評価指標検討会議名簿(平成29年度)

臨床評価指標「冊子版」について

臨床評価指標冊子版を発行いたしました。(23年度版)

表紙

冊子版pdfデータにつきましては下記よりダウンロードいただけます。(ファイルサイズが大きいため分割しています)

臨床評価指標2011ダウンロード⇒【前半】 (16.4MB pdfファイル) 【後半】(14.9MB pdfファイル)

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